スタッフのしょーいちです。
3月4日に株式会社和える代表の矢島里佳さんと越前漆器塗師の畠中昭一さんのトークイベントをHana道場で開催しました。

(間近でおふたりの話を聞く参加者のみなさん)
今回のイベント中、お互いを「りかちゃん」「しょうちゃん」と呼び合っていました。
しかし、畠中さんが「りかちゃんは本当に仕事に厳しい(笑)」とおっしゃるほど、少しの妥協のない矢島さんのプロ意識に驚く場面も笑。時に“孫とおじいちゃん”のようであり、時に“起業家と職人”のようにもなるお二人の関係は、強い信頼で結ばれていました。

(畠中さんの手掛ける"aeruはじめての汁椀”)
はじめての汁椀はふた付きの子ども用の汁椀です。
小さなお子さんに安心して使ってもらえるように、片手に収まる大きさ・丸みであったり、椀のフチの部分が少し外側に傾いていたりと細部にまでデザインが行き届いていました。
そして、ふた。
ふたがあることで、香りや熱を閉じ込める“機能”はもちろん、開けるまでのワクワクであったり、開けたあとのふたの使い方を学んだり“食の物語”が生まれます。食器としての機能性だけでなく、食に対する日本の考え方(物語)を同時に受け取ることができます。

(http://www.aeru-shop.jp/fs/aeru/c/echizenshikki-soupcupより)
余談ですが
ぼくは普段スーパーのお惣菜を、そこでもらった割り箸で食べて、容器をゴミ箱に捨てて食事を終了させます。
昨日・何を・どこで・どのように食べたかなんて覚えていません。
物語がないですね。
最近、箸と箸置きを買いました。
箸置きに箸を置いたときに、恥ずかしながら「あ、今から食事するんだ」と自覚できました。食事が日本的に意識化された瞬間でした。
以前のように無意識に食事を続けていて、はたして日本人といえるのでしょうかね。お腹はいっぱいになりますが。

(なぜ起業したのか聞かれる矢島さん)
その答えは「伝えることが好きだったから」
小学生のときは放送部だったそうです。
「誰か」に「何か」を伝える手段はいっぱいありますよね。
“文章”(記者、小説家)、“映像”(テレビ、映画)、“もの”(職人、建築家)、、、
矢島さんは「日本人」に「日本の誇れるもの」を伝えたかったのかなと思いました。具体的にいうと「子ども」に「越前漆器」を。それが既存の職業になかったため、起業するしかなかったそうです。
畠中さんも、本漆の使えば使うほど艶と味がでる漆器の良さを伝えたい。“もの”を手段にして“ものの良さ”を伝える。シンプル。
“何かを伝える”という目的・想いは、おふたり共通なんだろうなと感じました。

(女性起業家 × 職人)
畠中さんの元に、女性の方が新たに弟子入りするそうです。
和えるのスタッフさんもほとんどが女性らしいです。
なんでだろう。
畠中さん「最近は男より女性の方が根性がある!」
矢島さん「こんなこと言われてますよ(ぼくの方をみる)」
ぼく「(ちょっとドキッ)まあ、別にいいんじゃないですか」
やりたい人がやりたいようにやればいいと思います。
ろうにゃくなんにょ関係なく。

(ものづくり女子道場)
今回のトークイベントは、新たにHana道場で始まる「ものづくり女子道場」のプレイベントでした。
矢島さんは「私が起業できたのも、先人が女性の活躍できる土壌を用意してくれたから。10年違ったらわからなかった」とおっしゃっていました。だれでもなんでもできる時代
起業とまではいかなくても、裁縫やイラスト作成などの身近な趣味がビジネスにつながるかもしれません。
お気軽にどうぞ!!
https://www.facebook.com/events/1107236479388330/
↑↑ お花のネックレス作りワークショップ in Hana道場 ↑↑